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2016年12月 9日 (金)

リベンジ

思い起こせば

昨年のRH9 タイムアタック in SUZUKA は

一昨年の2分7秒0を更新するためにエンジンを高回転型に作り替え
725馬力まで出力を上げて勇んで乗り込みましたが.....

結果はガスケット抜けによるウォーターラインの破裂でオーバーヒート

(この時はまだガスケット抜けが先かどうかはわかりませんでした)

タイムは2分7秒7?
1周して帰ってくる間にクーラントは無くなり、エンジンは全損でした....


その日は、
トップフューエルさんのS2000が2分切りを目指して気合が入りまくっていて、

雑誌媒体も期待を込めて集まっていました。

僕らは1回目のアタックでブローしてしまったので、
ただの傍観者(笑)

S2000は何回かアタックするも
2分フラット止まり

残り時間が少なくなってきたとき

ドライバーからタイヤのお替りがあり、
予定より1本多くアタックする事に.....


そして、

レコードタイムは生まれたのです。


とても感動的でした。




そして、


僕らはものすごく惨めでした........





その日の僕のFacebookには
「このチューニングカーみたいな外装は今年で終わりかな...」

と、投稿されました。


2分7秒と1分59秒では月と鼈です。
方や世界を戦う日本で1、2を争うマシンですから差があって当然なんですが....


惨めさが僕の中で燻り続けました。


勝ち負けの有る事やタイムの残る事に参加してしまうと、
目に入るのは結果だけなので、

結果で評価されがちですし、

記録は残りますので
不名誉な記録も人の目についてしまうわけです。

それを恐れて挑戦せずに商売に走るならば、

インプレッション企画の取材で露出するだけにしていて、

評論家側に回ってしまうのが利口なやり方なんですが.....



僕らは記録に拘って青森からのし上がってきましたし、
東北の人は口先だけの商売が出来ない不器用さが売りなので(笑)、
金も無いのにとんでもない世界に足を踏み入れる事を選択してしまいました。

有名なチューナーからも

「やるか、やらないかの二択しかない。中途半端に足を踏み入れてはいけない」

と、言われましたが
既にふがない記録は残ってしまっていて、
どんどん素人に抜かれて行く訳です。
これはある意味生き恥状態(笑)


一昨年の初鈴鹿は2分7秒0でした。
その時はストレート2本とも吹けきってしまいタイムロスが大きかったのと、

S2000との速度差があり過ぎてドライバーの感覚的な違いが大きかったので、
もう少し攻めれば5秒台は出るかなと思っていたので、

HKS CT230Rの記録 2分2秒9を抜きたいと思ってチャレンジした翌年はあえなくブロー
しかし、悲しんでいる暇はなく


その2日後には三栄書房主催のSSTが筑波サーキットで開催されるので
スペアパーツを使ってエンジンをもう1機製作し、
無事に元祖スーパーラップに出走しました。


この時も53秒狙いだったのですが......

結果は54秒7

そして

エンジンは怪しい感じ.....


戻って点検するとガスケット抜けの兆候があったので、
降ろして分解、検証しましたがやはりガスケット抜けだったので、

新たにエンジンを作り直す事にしました。

ボディーは来季へのアップデートの為 VOLTEXさんに旅立っていきました。


そして、
オートサロンで今の外装のお披露目となりました。



エンジンは4月のHKS プレミアムデイでの富士のアタックに向けてガスケットのメーカーを変更し、ELFのレースガスを使いセッティングを煮詰め

810馬力

トルク 91kg/m を記録しました。




富士でも自身の持つ1分42秒の記録を更新できる予定だったのですが.....

前日から完徹の努力も虚しく


1周もする事が出来ず.....


代わって
彗星のように現れたファイヤー安藤号が
素晴らしい走りを見せて
スーパーラップは盛り上がりました。


僕らは土曜のエンジンブローを持ち帰って直して、
日曜に走らせようと試みましたが、

日曜の朝6時の時点でタイムアップ

あきらめざるを得ませんでした。


実にスタッフは48時間稼働していました....



日曜日はあいにくの雨でしたが、

私はタイヤや工具などをピットからコソコソと撤収させ、

安藤号にピットを明け渡し、

尻尾を巻いて逃げてきました(笑)


この時も惨めでしたね.....



それから、
僕らにしては結構早い段階に新しいエンジンを製作し、
パワーよりも先ずはこのエアロで走って足回りや空力のバランスなどを検証して、

煮詰まってからパワーを上げて行こうという事になりましたが
結局、テストできたのは11月23日でした。


シェイクダウンの記事でもお伝えしましたが、

ブースト1.5キロの600馬力でも菅生のレコードタイムを更新できるくらいのパフォーマンスを得た事により、筑波でのタイムアップも期待されますが、先ずは去年の借りを返しに鈴鹿に乗り込むのが優先という判断で12月4日のSSTは不参加とさせていただきました。


と、気合を入れていた筈なのにタイヤの手配が後手に回ってしまい
メーカーはバックオーダー状態(汗)

お客さんやショップに頼み込んで16本のタイヤを集める事が出来、

無事にアタック出来る事となりました。


過去2回とも雪が降るくらいの寒さだったのですが、

当日の鈴鹿はポカポカ陽気でした....

今回は午前中が一般走行会の中にデモカーの走行も含め

午後に30分のアタック枠が有るというタイムスケジュールでしたが、
初回の9時半の走行に向けて準備をしていると、
9時から走行のトップフューエルS2000がホームストレートに帰ってきません。

トラブルらしく
走行時間終了後にけん引されて戻ってきました。

エンジンブローらしいです....
今回は記録を狙うような感じではなく
様子見の転がし程度だったらしいので、
ショックは少なそうでした(去年はスタッフ全員来てましたからね....)


僕らの走行順になり、
予定通り中古で転がし程度のチェック走行です。

ドライバーの谷口選手はこの空力で初めて乗るので、

色々と慣れてもらわないと


直ぐにピットインしてもらいチェックをして、

再び送り出しましたが、

タイムは2分18秒

全然アタックしている気配はありません....


ピットインしてきて
「この枠で走ってもアタックは無理」との事で、

終了~

車はとても良い感触のようです。


僕らは
「何かトラブルが起きなければよいな....」というトラウマに付きまとわれ....

ドキドキが止まりませんでした。


という緊張もそこからの5時間というインターバルですっかりだらける方向に向かいました(笑)


取材対応や昼寝など個々に時間をつぶし

ようやく30分前から準備再開です!


トップフューエルさんが帰ってしまったので、
その走行時間も使いできるだけテストをしようという事になり、

焦ってタイヤ交換をしなくてもよくなったので、
余裕が生まれました。


周りから「目標タイムは?」と聞かれると
「とりあえずHKSの記録は抜いておきたいですね」と、

目標が2秒である事を匂わしていましたが、

実はフラットくらいは出しておきたいというのが本音でした(笑)



アタック1発目

2分2秒677


あっさり公言達成



2本目は4本タイヤを交換して、ブーストを少し上げる作戦

周りから
「もう良いんじゃないの?」

と、聞こえてきましたが....

再びアタック
「タイヤが後半垂れてしまうので削りじゃないと無理」と、初めて言われました。

タイヤジャッキでのタイヤ交換は初の試みだったので手間取りましたね...


タイムは


2分1秒710


午前中のタイヤを見てダウンフォースのバランスをVOLTEXの中嶋さんにアドバイス頂きましたので、1本目のタイヤを見て更に助言を頂きウイングの角度を変更する事にしました。
(念のため工具や変更位置などを事前にシミュレーションしておきましたよ)

タイヤ交換、給油、ウイングの角度変更と作業が多いのでピット内で作業をすることにして、戻ってきた車を後ろからピットインするように誘導しました。

ドライバーにタイムを伝えると
車から降りてヘルメットを脱いで
マスクも脱ぎましたが....


僕らの動きが....

またタイヤ交換を始めているので

「えっ?まだ行くの?」と谷口選手

「ウイングの角度を変えて方向性を見たいからもう1回お願い」と僕

「すっかり終わった気でいたよ....」と、谷口選手

周りから

「もう良いんじゃないですか?」という声がまた(笑)


長いピットアウトの末残り時間8分で再びアタック!


タイムは


2分00秒882

2分フラットってやつですか....

僕の頭の中ではS2000は遠い存在なので、

とても2分を切る目標は立てられませんが....

なんとなく去年の屈辱は晴らしたかな...


年内のアタックはこれにて終了で、

来年1月29日はHKS プレミアムデイ in 富士スピードウエイで1分38秒台を目指し
夜な夜な妄想を繰り広げる事とします(笑)


長文にお付き合いいただき
誠にありがとうございます。


最後になりましたが

いつも素晴らしいタイムを記録してくれるドライバーの
谷口信輝さん

素晴らしい翼を授けてくれたVOLTEXの
中嶋さん並びにスタッフの方々

僕の挑戦に理解をしてくださるオーナーの
YAMAZAKIさん

そして、
いつも僕の無茶振りに付いて来てくれる頼もしいスタッフたち

本当にありがとうございます!

これからもお金と気力の続く限りチャレンジ精神を忘れずに頑張りましょう!







もちろん

記録は素晴らしいグリップのADVAN A050

軽量高剛性のRAYSホイールあってのものです。

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