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2017年2月11日 (土)

TC-SST 勝手な考察 その2(復刻)

以前、上げた記事で自分的には結構暴露しちゃってるなぁと思いながらも良い記事だと思っていたのですが、元請から削除要請が来たので泣く泣くお蔵入りとした記事がありました。

あれは見れた人はラッキーでしたね(笑)

この度、デジャブーの様な車両が入庫したので記事も新旧織り交ぜて復活です!


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しかし
相変わらずSSTの故障は多いね....

現在入庫中の車両はSSTファイナルエディション
2年前の車だし走行距離も2万キロ位だから、

ディーラーのクレームで良いじゃん....

と、思いましたが、既にディーラーに持ち込んだところクレーム対象外と言われたそうで、
ASSY交換の見積もりを提示されたそうです。


症状は「奇数段に入らない」....
これは初めてのケースです。

普通は偶数に入らなくなるんですけど...

持ち込まれた車のチェックランプを消して実走すると、
明らかに走り出しのミートポイントが上になっている
所謂滑っている状態です。

走り出してしばらく経つと、2速にシフトアップした直後にチェックランプが点灯して、

奇数段が居なくなりました。

故障コードも初めてのものです。

ログを見ていると、シフトセンサーの数値が今までのパターンとは違い普通は狂わない箇所の数値が大きくずれていました。

ミッションを下ろす前にバルブボディーを外して穴から確認すると、センサーの受けのマグネットに金属片が付着しているのを確認したので、ミッションを下ろして分解することになりました。

クラッチを分解すると、

Img_8906s

あり得ないくらい焼けちゃってます。

このような焼け方をしている場合の多くは
・年配の方でサーキット走行をされる方

・クーリングなどせずにチェックランプが点灯するまで走り続ける

・何十分も走り続けていてもチェックは点灯したことがないという人

(この場合、ECUを書き換えているので、温度のリミットを変更している可能性もあります)
・サーキットをノーマルモードで走っている人


別件ですが、ダンパーを破損している場合

・街乗りもS-SPORTモードでパドル変速

・未ティーチインの状態でS-SPORTを多用する初期型ユーザー

が、多いです。

これは、ディスクが減ってクリアランスが大きくなっていると、
油圧が上がって圧着するまでの時間が掛かるようになり、

ミート時のショックが大きくなるので、ダンパーに負担が掛かってしまうことが原因です。

Img_8904s

分解したミッションには謎の金属片が....

しかし、不調の原因はこれではなく、

Img_8903s

このズレでした。

これでセンサーの数値がおかしかった理由が判明しました。

このような症状は絶えずオイルに浸かっている偶数側のセンサーに起こりやすいトラブルで、2010年モデル以降は対策されているのですが、対策後でも起こってしまうことが今回のケースで判明しました。

偶数側に起こる多くの原因は、

・オイルの劣化

・油温の上げすぎ

によるものが多く、最初からクーラーを付けてまめにオイル交換している人には起こりにくいです。

今回も相当温度が高かったのではないでしょうか.....


そもそもの原因は、

ミッションを作っている会社にあると、断言しますけどね!
不良品を大量に買わされた三菱も可哀想です。

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追記

TC-SSTの修理については、ショップからの問い合わせも多く、

分解したら、部品が落ちていたので高温対応の接着剤でくっ付けて載せたところ、最初はギヤが入るようになり直ったと喜んだのもつかの間...
しばらく経つとまた同じく偶数が入らなくなりました。

関西方面に多いですね.....

チャレンジする事は良い事だと思いますが、

そんなに簡単ではありません(笑)


さて、今回はSSTファイナルエディション走行6000キロです。

うちに入庫する前にディーラーで色々とチャレンジしたようですが、

(クレームにしてくれたら良いのに)
シール材をいろんなところに塗り込んで酷いです(笑)

この車両はオーナーと電話でのヒアリングで原因はほぼ特定できていたので、

症状を確認後、迷わず降ろす事にしました。

降ろしたミッションからクラッチパックを外す際にロックのリングナットを緩めるのですが、

このナットが特殊工具で緩まないくらい強く締まっている場合は、
ダンパーが破損しています(ダンパーの破損により移動量が多くなりスライディング現象が起きます)。
逆にレンチを使わなくても手で緩む場合もありますが、この場合はダンパーは生きているが高温にさらされクラッチはズルズルの傾向にあります。

経験からクラッチパックを外しただけで大体が推測できちゃうんですから、

雄太恐るべしです(笑)

ダンパーは破損していませんが、

Img_9092s

Cリングの合口がズレています。

このように元の位置から回ってしまっている場合は、

かなりディスクが摩耗してクリアランスが大きくなっているからだそうです。

6000キロでもクーリング対策が不十分でサーキット走行の時間が長いと、
減りも早いですね。



Img_9088s

予想通り奇数側のセンサーの受け側が抜けてきていました。


Img_9093s

Img_9094s

その他、接触してはいけないところに強く当たっている跡があります。

ここも修正しなくてはいけません。



スポーツ走行にはSSTフルードクーラーの追加は必須です!

コアだけ大きくしても内蔵のメカニカルポンプの吐出量は容量不足ですから、

電動ポンプ方式の物を追加しましょう!


セーフ制御までのワーニング温度を変更しているECUもありますが、
実際にヤバい温度まで上がっているのですから、

結局は寿命を縮める事になるので、正攻法で対処するべきです。



以上、TC-SST修理の現場からでした(笑)

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